“吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』を解説した丸山真男の文章の中の、知識と倫理のあり方をめぐる教育論だった。頭がいいことと頭が悪いこと、人格がいいことと悪いこと、この二つは決して無関係ではなくて、密接に関係した問題であることを二人の討論は示していた。世界の客観的認識というのは、どこまで行っても主体のあり方の問題と分かちがたく結び合わさっているのだと丸山真男は言っている。つまり、主体の倫理的な態度を欠くとき、客観的認識というものは得られないのだと。今回の問題は、安倍晋三だけでなく、一人一人に突きつけられた

"吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』を解説した丸山真男の文章の中の、知識と倫理のあり方をめぐる教育論だった。頭がいいことと頭が悪いこと、人格がいいことと悪いこと、この二つは決して無関係ではなくて、密接に関係し … Read more “吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』を解説した丸山真男の文章の中の、知識と倫理のあり方をめぐる教育論だった。頭がいいことと頭が悪いこと、人格がいいことと悪いこと、この二つは決して無関係ではなくて、密接に関係した問題であることを二人の討論は示していた。世界の客観的認識というのは、どこまで行っても主体のあり方の問題と分かちがたく結び合わさっているのだと丸山真男は言っている。つまり、主体の倫理的な態度を欠くとき、客観的認識というものは得られないのだと。今回の問題は、安倍晋三だけでなく、一人一人に突きつけられた