指揮権を発動しようとしたが了承を得られなかった

意見に耳を傾ける
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今回の内閣改造で、小川法相が更迭された理由
検察の組織ぐるみによる巨大犯罪を検察が隠蔽することに対して
小川氏が阻止しようとしたからと考えられている
小川元法相は引退会見で、指揮権を発動しようとしたが
野田首相の了承を得られなかったことを暴露した。
問題は、小沢一郎氏に対して検察審査会が起訴議決をするように、
検察が組織ぐるみで、うその捜査報告書を作成して検察審査会に提出するなどの
偽計を図ったことに関する処理である。
日本の国家としての命運を左右する問題について、
検察が組織ぐるみで、巨大な陰謀工作を展開したことが明らかになっている。
これを検察当局が、まさに身内の犯罪だとして、犯罪として摘発さえしない姿勢を示している。
これに対して、小川氏が、
「検察が身内に甘い、いいかげんな形で幕引きすれば信頼回復はできない」
との視点から、
「検察が内部のことに消極的な場合に、それを積極的にさせるのが法相としての役割だ」
と考えて、指揮権発動を検討したことを明らかにした。
これを了承しなかったのは野田佳彦氏である。
検察はうその捜査報告書を作って検察審査会に提出した。
検察審査会が本当に開かれたのかどうかも判明していない。
検察審査会の起訴議決の文章と、検察が検察審査会に提出した捜査報告書の文章は、てにをはまで含めて、ほぼ一致している。
つまり、検察審査会は、検察による捜査報告に全面的に依拠して議決を行っている。
この捜査報告書に、事実無根のうその記述をした。
どのようなウソであるのかについては、石川氏が秘密録音した録音データの反訳書と捜査報告書を引き比べてみれば、はっきりとわかる。
事情聴取で石川氏が小沢氏に報告したと言っても3分程度のことで、小沢氏がその内容をどれだけ理解していたのかは定かでないことを縷々説明したのに対し、操作報告書では、検事からの言葉に心を動かされて、本当のことをしゃべってしまったという内容になっており、その内容、訴えには天地の開きがある。
まさに、検察によって「犯罪はかくして人為的につくられる」のかを明白に示す動かせない事実が判明したのである。
笠間検事総長は、このような巨悪を放置しないとの姿勢を示してきたはずだが、これが今、闇に葬られようとしている。
検察が身内の巨大犯罪を隠蔽しようとするときに、「指揮権」を発動して犯罪の摘発を強制することは、正しい「指揮権」発動だ。