お母さんと一緒に暮らし続けるために守ってほしいこと

お母さんと一緒に暮らし続けるために守ってほしいこと
お母さんが平日お前たちと一緒に居られるのは
朝は起床の6時半から出勤の7時半
夜は帰宅の7時から就寝の10時
あわせてたったの4時間です。
その間にどう過ごしたいのか、よく考えてください。
お仕事から帰ってきたお母さんはとても疲れています。
すぐに要求を言わず少し待ちましょう。
後から聞く時間を必ず作ってあげますから、
お母さんが「ちょっと待ってて」と言ったら待っていて下さい。
学校のプリントなどは貰ったその日にお母さんの机の上に出しておき、
ご飯がおわってから自分から説明をしてください。
お母さんは毎日お仕事をしている関係で急な用事には対応できません。
そのことを常に頭に入れて置き、
お母さんがやらなくてはならないことなどについては早めに知らせるようにしてください。
お母さんが言うことを聞いてくれないと思ったら、
先ず自分の言っていることに無理がないかを考えてください。
全然話を聞いてくれないと思ってイライラしてきたら、
取りあえず距離を置くために別の部屋に行ってください。
どうにもならないと思ったらその日はやめて次の日にもう一度お話をするようにしてください。
お母さんは、あなたが大人になっても通用するような交渉方法を確立することを望んでいます。
自分の言いたいことをどう伝えればいいか、
どう伝えればお母さんにうまく伝わるか、
自分で考えてみて下さい。
自分の要求を通すためにお母さんを脅したり床を踏みならしたり壁を殴ったり大声で叫んだりしないでください。
もう二度としないでください。
そうしたくなったら自分の部屋に行って音楽を聞いてください。
お母さんには民法で定められた保護監督責任があります。
それに基づいてお母さんはお前たちに色々なことを教えたり注意したりしています。
お前たちが無茶をして他の人に迷惑をかけたら
きちんと監督をしていなかったという理由でお母さんが叱られる仕組みになっています。
そのことを常に頭に入れておいてください。
何かお母さんにお願いしたいことがあったら、落ち着いてお話してください。
どうしてそれが必要なのかをきちんと説明してください。
お願いを聞いてあげることができないこともありますが、
その場合は様々なな条件を考えあわせた上で
お母さんの方から何かしら代替案を出すようにしています。
自分がやりたいことの条件と認められる条件とを考え合わせ、
関係する人全員が納得できるアイデアを出す訓練をすることはとても大切なことです。
そのためには、何故自分がそれをやりたいのかをよく考え、
理由を言葉できちんと考えてください。
そうやっているうちに自分が何故それが欲しいのか、
ほんとうにそれでなくては駄目なのかが見えてきます。
その上でもう一度お母さんと交渉をしてみてください。
自分が譲れないもの、ほんとうにしたいことを、
それ以外ときちんと分けられるようにすることは、
大人になるための大切な訓練です。
自分のやりたいことが誰かを傷つけることがわかったなら、
傷つけないでやれる方法を考えてください。
誰かを傷つけることがわかっているのに自分の要求を通そうとするのはやめてください。
自分を含め、たくさんの人を幸せにすることを人生の目標にしてください。