個体と関係の関係

人間というものを

人と間に一時的に分けて考えるとして
もちろん、最初に人と人とがいて、そのあとで関係ができる、と考えられるけれど
人間が生まれて、社会に参加することを考えると、
赤ん坊にとってすでに社会はあって、間も隙間なく張り巡られされている。
その中に赤ん坊が参入するのであって
つまり「間」の中に組み入れられる、または参入を許可される。
「間」の方が先行して存在している。
そのように考えると
重力場とか
電磁場のように
強力な「人間の場」がすでにできあがっていて
個人というものはそこにある特定の場所を与えられるだけのような気がする
たとえば母国語を学ぶということはそのような強力な割り当てである
母国語がインストールされてOSとして働く
なんて理不尽な支配なのだろうと思うが
これは仕方がない
先に個体があるのか関係があるのかといえば
哲学的で抽象的な問いかけになるが
赤ん坊が生まれて社会に組み込まれるプロセス、
母国語を習得するプロセスを考えると、
関係が先にあるという言い方も可能であるような気がする。
脳を解剖して顕微鏡で何か見つかればそれが病気だといえるけれど
何も見つからない場合
個体の側ではなく「関係」の側の病理はどうなのだろうと問いたくなるはずである
そのあたりから関係の病理が発生するのだが
全く人気がないので
発展しない