インターネットを介して提供する不安障害に対するマインドフルネス治療 Internet-Delivered Mindfulness Treatment for Anxiety Disorders 診断上不均一な不安障害患者群において、ウェブを介して提供されたマインドフルネス訓練はディスカッション・フォーラムに比べ大きな不安軽減をもたらした。 インターネットを介した認知行動療法の提供はうつ病および不安障害に有効である。この提供方法は専門的な治療へのアクセスを増やし、スティグマを軽減させる。他の治療もインタ

インターネットを介して提供する不安障害に対するマインドフルネス治療
Internet-Delivered Mindfulness Treatment for Anxiety Disorders
診断上不均一な不安障害患者群において、ウェブを介して提供されたマインドフルネス訓練はディスカッション・フォーラムに比べ大きな不安軽減をもたらした。
インターネットを介した認知行動療法の提供はうつ病および不安障害に有効である。この提供方法は専門的な治療へのアクセスを増やし、スティグマを軽減させる。他の治療もインターネットを介して提供した場合、患者に役立つのであろうか? マインドフルネス治療は症状の軽減に焦点化されておらず、特定の診断にそれほど特異的でもない。そのため、多くの疾患に広く応用でき確実な確定診断が不要であるウェブを介して提供する治療のよい候補となる可能性がある。
本論文の著者Boettcherらは、軽度以上(Beck Anxiety Inventory 8点超)のパニック障害、全般性不安障害、または社交不安障害を有する患者91例を対象とする無作為化対照試験を実施し、8週間のマインドフルネス治療(1週間単位のモジュールが用意され、各モジュールは12回の訓練からなり、それぞれ10分間以上続けられた)もしくは対照介入(インターネット上のディスカッション・フォーラム)を提供した。マインドフルネスは週6日実践されると予想された。著者の1人は“マインドフルネス製品”を提供している会社を最近立ち上げた。
マインドフルネス群の患者は訓練96回のうち平均44回を終了し、8週目の不安、不眠、うつ症状が対照群に比べ有意に大きく減少した。効果判定基準を満たした患者は、マインドフルネス群の16例に対し対照群は4例であった(40% 対 9%)。不安の診断、心理療法による治療歴、訓練の量は結果に影響を与えず、うつ症状スコアが悪化したのを除くと、マインドフルネスの効果は6ヵ月目も持続していた。
コメント
今後、心理療法へのアクセスを改善するための取組みにおいては、“診断横断的アプローチ”が必要になるであろう。マインドフルネス治療は一次介入に適した理想的な手法であり、おそらく認知行動療法よりも適している。これらの患者は重度の不安やうつ症状を有していなかったが、今回のウェブを介した治療が素晴らしい効果を示したことから、他の心理療法にインターネットを利用するのは有望なアプローチの1つであることが示唆される。
—Peter Roy-Byrne, MD
引用文献:
Boettcher J et al. Internet-based mindfulness treatment for anxiety disorders: A randomized controlled trial. 
Behav Ther 2013 Nov 25; [e-pub ahead of print].