“生きていようが死のうがロクデナシはロクデナシなんだよ。 死ねばすべてが許されるってもんじゃないんだ。交通事故か何かで不可避的に死んだならまだしも、奴には子供がいたんだぜまったく。これから真っ白な心で世界に対峙 し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろってんだ。 なのに自分がもうこの世で生きていく自信が無いから自殺します、だ? 何が病める魂だよ。これほど身勝手で無責任で利己的な男が他にいるかってんだ!ったく。 しかもそういう奴を『自己のアートに殉死した悲劇の英雄』的ロマンティシズムセンチ

“生きていようが死のうがロクデナシはロクデナシなんだよ。 死ねばすべてが許されるってもんじゃないんだ。交通事故か何かで不可避的に死んだならまだしも、奴には子供がいたんだぜまったく。これから真っ白な心で世界に対峙 し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろってんだ。 
なのに自分がもうこの世で生きていく自信が無いから自殺します、だ? 何が病める魂だよ。これほど身勝手で無責任で利己的な男が他にいるかってんだ!ったく。 しかもそういう奴を『自己のアートに殉死した悲劇の英雄』的ロマンティシズムセンチメンタリズムで捉えたがる連中もいるんだから、あきれてものも言えないね俺は。 
カート・コバーンなんて自分の家族に対してさえ責任をもてなかったただのヘ口イン中毒だったんだぜ。それのどこが無垢で繊細なんだよ?そういうものを自虐的美学なんて呼称でグラマライズしたがるのはドラッグ文化最大の偽善性、白痴性と呼ぶしかないな。    
─ジョンライドン