高齢者の毛髪を分析すれば、心疾患や脳卒中のリスクを高める可能性のあるストレスホルモン、コルチゾール値の変化がわかることが、「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」に4月17日掲載された研究で示唆された。オランダ、エラスムスメディカルセンターのLaura Manenschijn氏らの研究。  血液検査では検査時点でのコルチゾール値しかわからないが、1本の毛髪の分析で数カ月にわたるコルチゾール値の傾向がわかる。今回の研究では、長期にわたってコルチゾール

高齢者の毛髪を分析すれば、心疾患や脳卒中のリスクを高める可能性のあるストレスホルモン、コルチゾール値の変化がわかることが、「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」に4月17日掲載された研究で示唆された。オランダ、エラスムスメディカルセンターのLaura Manenschijn氏らの研究。
 血液検査では検査時点でのコルチゾール値しかわからないが、1本の毛髪の分析で数カ月にわたるコルチゾール値の傾向がわかる。今回の研究では、長期にわたってコルチゾール値が高い高齢者は心疾患になりやすいことが判明した。
 Manenschijn氏は、「この結果は、高血圧や腹部脂肪と同様、コルチゾール値の上昇が心血管疾患リスクを持つ重要な徴候であることを示唆している。頭髪を使えばコルチゾール値の経時的な変化に関する情報を把握できることから、毛髪の分析はより良いリスク評価ツールとなる」という。
 Manenschijn氏らが65~85歳の283人の頭髪1~2インチ(2.5~5cm)を採取して分析し、被験者の3カ月間のコルチゾール値を調べたところ、コルチゾール値の高い被験者は冠動脈疾患、脳卒中、末梢動脈疾患、糖尿病の既往がある可能性が高かった。同氏らは、ストレスホルモン値と心臓リスクの関連を示唆したが、因果関係は証明していない。