ググれば5分で解決する問題を解決できない人々

“ボクは本来、サーバの構築とか社内ネットワークなどの設計をしたりする、それなりにスキルのあるSIerのエンジニアという立ち位置のはずなんですが、なぜかしょーもないユーザーサポートもやってます。

先日、客先の事務員さんから「Excelのセルに書いた計算式が計算してくれないんです。パソコンが壊れたんでしょうか?」と相談を受けました。
で、すかさずGoogleで「Excel 自動再計算しない」と検索すると、自動計算の設定が「手動」になっている可能性があることが分かりました。

そのことを丁寧にメールで回答するとその事務員さんから「問題が解消しました、ありがとうございました」とメールが来ました。

この事務員さんには、分からないことがあったら検索サイトで調べると大抵のことは解決しますと、と過去に5,6回教えてあげたんですが、いまだに自分で問題を解決できないんですね。

というか、この職場の人たちの大半がそうです。
ある上場企業の直径子会社なんですが、このレベルなんですよね。

ボクは個人的には、顧客に対して可能な限り情報開示をして、出来ることは自分でやりましょうと促すようにしています。
その上で解決できない問題は専門家であるウチのような会社に頼るべきであると説明しているわけです。

でも、残念ながら自分のスキルというか、問題解決力を高める努力をしない人たちが一定数いるのも事実です。
永い間、そういう人たちを見てきましたが、彼らは依頼心が強いとか、根本的に能力が低いというわけではなく、「問題を自分で解決することで自らのスキルアップに繋げよう」という意識がほとんどない人たちなんだと、ボクは薄々気づいてきました。
そして、そういう自分のスキルアップに貪欲じゃない人たちの気持ちも尊重するのが、社会人としてのマナーなんじゃないかと、最近では考えるようになりました。(笑)

よく言えば、こういう人たちがいるのでボクらのような業者がサポートし続ける必要があるわけです。
つまり、食いっぱぐれる心配はないわけですよ。
個人の心情としては何とも納得がいかないわけですが、これも社会貢献の一つなのかな、と考えるようにしています。(笑)”

似非管理者の寂しい夜:ググれば5分で解決する問題を解決できない人々