これだけ強力なリズム維持装置があるのに 昼夜逆転になるのは それ以上に強いリズム発生器があるからだと考えられる 太陽は1日 月は28日 しかし一週間のリズムはなんの裏付けもない

1300世代暗黒に保たれたショウジョウバエの活動リズム — 京都大学
「地球上に生活するほとんどの生物は、昼夜変化に対応した生理的、行動的活動を示す。彼らを光や温度変化のない恒常条件下に移しても、そうした活動性は約24時間の周期で推移する。これを概日リズム(あるいはサーカディアン・リズム)と言っている。
一方、昼夜変化のない洞穴のような暗黒に生息する動物では、ふつう概日リズムは見られない。では、洞穴に侵入したあと、動物はどのくらい経ったら無リズム になるのだろう。この問いかけのもと、故 森主一 京都大学名誉教授は、1954年11月にショウジョウバエの暗黒飼育を開始した。そのハエは現在に至るまで、理学研究科動物学教室に維持されている。そこ で、700~900世代と現在の1300世代のハエで、運動活動リズムを調べた。
1匹のハエを透明セルに入れ、その動きを赤外線でモニ ターした。実験条件は三つ。一つは、ずっと暗黒に保たれたものを、1世代のみ(卵から)明暗条件(12時間照明12時間暗黒)に置いて、親になったら3日 後に恒常暗黒に移して活動を記録したもの(DD)。あとの二つは、ずっと暗黒に保ち、親になったら1回だけ3.5時間(P3)あるいは7.5時間(P7) の光パルスに曝し、以後暗黒に置いて活動を調べたもの。
結果は、世代を問わず、いずれの条件下でも、暗黒バエは対照群の明暗バエ(ずっと自然光ないし明暗条件下に置かれたもの)と変わらない明瞭なリズムを示した。つまり、54年1300世代という長期に渡る暗黒経験も、彼らのリズムを弱らせていなかった。
この結果を人間に置き換えるとこうなる。ハエの1世代は2週間であるが、人間の1世代を25年とするなら、ハエの1300世代は、人間の 25×1300=3万2500年に相当する。つまり、旧石器時代の終わり頃に洞窟に入ったまま一度も光を見ずに過ごした人を、現代に至って初めて外に出し て、その活動リズムを調べたら、外の人のリズムと変わらなかったということである。リズムというのは、随分強固だといった印象である。」

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これだけ強力なリズム維持装置があるのに
昼夜逆転になるのは
それ以上に強いリズム発生器があるからだと考えられる

太陽は1日
月は28日
しかし一週間のリズムはなんの裏付けもない