診断率を上げる方法

チェルノブイリで甲状腺がんの症例がたくさん見つかったという話は
子供については実際に増えたのかもしれないが
大人については入念に検診をしたから
他よりも高率に見つかったという事情ではないかと言われている

よく説明しているのだが
パニック障害で心臓の激しい動悸を体験すると
いつも自分の心臓をモニターするようになり
通常は気にしないような小さな不整脈も確実に意識は拾うようになり
ああやっぱり自分は心臓がおかしいと信じるようになる

またたとえば
うつ病の中には双極性障害がかなりの程度で混じっているから入念にインタビューしなさいといわれれば
当然双極性障害の診断率は上がるだろう
境界性人格障害も
自己愛性人格障害も
アスペルガーも
ADHDも
子供のうつ病も
一旦注目されると我も我もと診断され
しかし時間が過ぎると何事もなかったかのように忘れ去る

これは考えてみれば当然である
入念に調べれば
発見率は高くなるのである

これをマスコミの新人記者が得意になって書く

☓☓という病気は見逃されている可能性が高いから入念に調べるべきだと提唱すれば
それは必ず成功する予言となる

結果として、宣伝して注目度を上げれば必ず診断率は上がり、必ず薬は売れるのである

メーカーが薬を開発する
営業が販売戦略を決める
御用学者が宣伝する
マスコミが援護射撃する
必ず売れる
メーカーも学者もマスコミも儲かる