得体のしれないもの いわく言いがたいもの を言葉で言う

得体のしれないもの、いわく言いがたいもの、を言葉で言う
そのことは矛盾であるが
しかしできないことでもない

そのために
メタファーを使う

今日の空をどう表現するかと言われて
たとえば「この空は哀しみにふちどられた祈り」と表現したとして
それは普通の意味での空の形容ではない

言葉を解釈するために
さらに芸術の営みを必要とする

メタファーは言葉を変えれば共感覚と通じている

この声はどんな声と聞かれて
紫色の声
と答えて
それを解釈するのである

観念連合は普通の連合が連続して常識を形成している
しかし突然に異常な観念連合を提示することができる
それはひとつの謎かけである

謎をかけることが芸術である
謎を解くことが芸術である
そしてそこにある発見と納得のプロセス・時間が芸術である

ーー
言語芸術の一面は
言語の可能性を拡大することである

語りえぬものを語る事である

しかしながら言葉は内部が成立すれば外部が成立するので
拡大した途端にその外部に語りえぬ空間がまた出現することになる
そのようにして運動は永遠を含むことになる

ーー
この感じをなんとか言葉で、音楽で、ダンスで、表現したい
そこから出発する

もちろん、苦労して表現する必要などないのであるが
そうしたいのだ

無意味で盲目的な欲望である