“映画監督の黒澤明は、何かを褒めるとき、「ズケッとしている」という言葉をよく使いました。「この俳優はズケッとしていて良い」などと言いました。ズケッとした演技とは、「でっかい筆にたっぷり墨汁をつけて、一気に字を書くような」演技だとのことです。キャッチコピーには「シンプルが一番」「インパクトが重要」、「単純明快が良い」など、様々な指標がありますが、村中としては、「シンプル」「インパクト」「単純明快」という指標は、すべて「ズケッとしている」という一語に集約できるような気がします。礼を失さず、論理的で、しかもズケ

“映画監督の黒澤明は、何かを褒めるとき、「ズケッとしている」という言葉をよく使いました。「この俳優はズケッとしていて良い」などと言いました。ズケッとした演技とは、「でっかい筆にたっぷり墨汁をつけて、一気に字を書くような」演技だとのことです。キャッチコピーには「シンプルが一番」「インパクトが重要」、「単純明快が良い」など、様々な指標がありますが、村中としては、「シンプル」「インパクト」「単純明快」という指標は、すべて「ズケッとしている」という一語に集約できるような気がします。礼を失さず、論理的で、しかもズケッとしたキャッチセリフはなかなか書けませんが、目指すべき理想像ではあります。なお、「そうだ、京都、行こう」、「きれいなおねえさんは、好きですか?」、「ダイヤモンドは永遠の輝き」などは、いずれもズケッとしていると思います。”