好意の返報性

好意の返報性(へんぽうせい)、
 または、好意の互恵性(ごけいせい)といわれる心理学的考え方があります。
 「好意の感情のバランスをとろうとする」心理作用です。
 かんたんに言うと
 好きになってくれる人を、好きになる
 という心理です。
 人は、自尊心を満足させてくれる人を好きになります。
 「好意のギブ&テイクは、人間関係、とくに恋愛関係の基本」です。
 あなたが、好きになれば
 あいても、あなたを好きになります。
 なので、相手に恋人がなくフリーであるなら、
 あなたの気持ちを伝えれば、恋愛に発展する確率は、かなり高いのです。
 自分が好かれていると分かれば、その人を無視することは出来なくなります。そうして、あいてを気にしていると、だんだん好きになってしまうのです。
 また、対人認知のこんな実験があります。
 事前に、あいてが自分に好意を持っていると知らされている場合と、
 事前に、あいてが自分を嫌っていると知らせれる場合
 相手に対する印象に違いがでるか調べたものです。
 好意を持っていると知らせれている場合
 あいての印象は、リラックスできる楽しい人という好印象になります。
 嫌っていると知らされる場合
 不安で楽しくないという印象になります。
 自分のことを好きなことが分かっている相手には、よい評価をします。好意的にあいてを見るということです。
 そこで
 間接話法
 というテクニックが有効です。
 友人・知人に頼んで、あなたの人柄・気持ちを伝えてもらうのです。
 人間は、第3者からの情報を信用するという心理があります。
 直接、自分の気持ちを伝える勇気がない人は、
 間接的に、伝えるという方法も、有効なのだと憶えておいてください。