それ以上あれば使い切れなくてどんどん増えてしまうらしい そんな場合に、働くってどういうことだろう

単純な計算をする

40歳の人が80歳まで生きるとする
月に30万円使うとする
すると一年で360万円
40年で14400万円

14400万円を運用して、今は低金利なので外貨などで3%程度を確保すると一年で432万円
税金のこともあるが間に合ってしまう
だから15000万円あれば運用益だけで生きていける
元本は減らないで、そのまま相続財産として残る

利息はインフレの時高くなるがデフレの時低くなり
全く運用しなくても、元本を使うだけで、だいたい生きていけると思うが
利息は当てにしないとしても多少の利息がついてインフレヘッジになってくれれば
月々決まった分を使ってしまっても問題はないわけだ

ここで財産が1億円だとすると
利息は300万円くらいで(税金は別に考えるとして)
生活費に少し足りないとすると
元本を食いつぶすことになる

計算を変えて
余生40年で月に50万円使うとすると
50*12*40=24000万円
24000万円の3%は720万円
50*12の年間600万円よりも少し余る
利息だけで600万円を用意するには
2億円*3%でいい(やはり税金は別計算)

2億円あれば財産は全く減らず、そっくり子供に相続できるという
不思議な話である 
羨ましいことだ

40年で月に100万円ずつ使うとすると
4億円*3%で1200万円だ
40年という期限はなくてもっと長くても計算は同じ
100年でも同じで
4億円あればあればいいらしい
死んだらそのまま月に100万円が相続される(ここで遺産分割と相続税が効いてくる)
これって、労働価値観の全否定みたいな感じですね
トルストイみたいに、一旦全部投げ捨てて、自分の手で財産や芸術を創りあげたいと
思うのも無理はない

それ以上あれば使い切れなくてどんどん増えてしまうらしい
そんな場合に、働くってどういうことだろう

資産家にとって怖いのはやはり税金らしい
表面上は羽振りがよいとも思われていないとしても
実際はすごいお金持ちという人たちが案外たくさんいる
それは年間所得では測定できない財産なので
比較が難しいこともある

凡庸な三代目が困るのはやはり相続税である

また、相談に乗ってあげると称して近づいてくる人たちの中には
クライアントの財産保全が目的ではなくて、財産をむしりとることが目的の場合も多いらしい
自然に世界と他人を嫌悪するようになる
厭世家になるのも仕方ないと思う

その点では羨ましいというわけでもない
庶民には庶民の楽しさもある