増税の前に

ギリシャ問題についてドイツの一部では
自分のことは自分で解決してほしい
ドイツ人の支払った税金でギリシャの
これまでの怠慢の決着をつけるのはおかしいだろう
自分たちで出来ないなら
ユーロから脱退して欲しい
との意見が聞こえる

西ドイツは東ドイツと統一ドイツになって散々苦労して
次にはギリシャか、という面はあるものの、
ドイツの製品を買ってくれる人が欲しくてギリシャなんかを誘い込んだことも確かで
お金がないなら貸してあげるよといって
ドイツ製品を売付けている面もないではないので
ギリシャは自分のことは自分で始末をつけろというのも
半分しか当たっていない
(しかしまあ、借金をしたのも、自分で決めたことだろうし、
使ったのも自分だろうから、ギリシャが立派なわけではない)

これは共同体としての一体感の問題で
日本にしても、
東京の人々の税金で地方の人々の暮らしを支えるのはいかがなものかと言い
また一方では、東京の人々の暮らしは深く地方に依存しているのだとの意見もある

どの人も地方には親戚も知り合いも居るだろうし
米軍基地とか原発とか水源とかお世話になっていることもある

どこまで自分たちの一部かという問題は
たとえばアフリカの飢えた子供たちの命はどうなるのかという問題とも通じる
きりがないことを言っていても良くないが
割り切れることでもないだろう

移動通信集団や教育の進歩で遠い他人が他人でなくなりつつあるだろう
すぐ戦争をするという発想も少なくなってほしいものだ

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円高、ドル安、ユーロ安でいろいろな報道がある
しかしマーケットは一致して、今は円に避難しておこうと考えているようだ
一ドル78円
一ユーロ97円

消費税増税論者は言う。
もう待ったなしだ、一千兆円を超える借金はいくらなんでも限度を超えている。
このままいたら、円安、金利上昇の局面が来て、危機的だ。
今のうちに対処が必要だ。
体力があるうちにやらないと手遅れだ。

一方の増税反対論者は言う。
その前に、じゃぶじゃぶ税金を使ってきた悪習を改めるべきだという
支出を抑制する方法はまだまだあるという
確かに、年金機構の関係で明らかになった投資会社とか
東電の天下り体質とか、東電の値上げの話など
見せられてしまうと、たしかに増税の前にやることがあるだろうなとは思う 

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原発でも年金でも国民に知らされていないことがなんと多いことだろう
そして、知らせないほうがいいのだ、という声もまた、
確かに理由にはなっているのでややこしいと思う