歴史の彼方に真実は立つ そう信じて今日一日をていねいに生きよう

理不尽な苦しみがある 
泣き寝入りがある
失意のうちに体も心も悲鳴を上げている 
なぜこんな目に遭わなければならないのか 
理由もわからず
どうしていいのかも分からない 
神は全知全能であり究極の善であり、その神がこの世界を作り、司るなら
なにゆえの苦しみなのだろう
なにゆえ神は無関心なのだろうか
分からないながらも、まず、私たちはまだまだ諦めないことにしよう 
あなたには友人がいるのだから
まだ出会っていないかもしれないが友人がどこかにいると感じないだろうか
私たちには大切な人生の仕事が「二つ」あることを思いだそう 
ひとつは、すべてを「見届ける」ことだ
「見るべきほどのものは見つ」の言葉が平家物語にある
神が誰にどのような運命を割り振るかを見届けよう
そしてまたひとつは 
神が私たち自身に割り当てた運命をいかに誠実に私たち自身が生きるかである 
運命は神から人間への問いかけであり、人生の航跡は人間から神への返事である
すべてを見届けよう 
自分のことに関してはできる限り誠実に尽くそう 
この二つを行おう 
そしてそのためにお互いに助け合おう 
他人の悪意や嫉妬があるとしてもそれも現実の一部である 
ただ歴史を静かに見つめよう 
静かな心になって自分はまっすぐ生きよう 
難しいことであるが、だからこそみんなで目指そう
困難が目の前にあればいまは苦しい 
しかし苦しみにおいて連帯しよう 
苦しくても少なくとも事実を見届けることはできる 
あなたができないとしても後に続くものが見届けてくれる 
あなたがどのように生きたかを 
まわりにいる我々は記憶することができる 
その生き方において霊感を与えられる 
たった一人になるつらい時間も 
あなたは、いまここにはいない友とつながっているのだと思い出してほしい 
一人ひとりは小さな声で語ることしかできないが 
世の中にはすばらしい人たちがたくさんいて
また未来にもたくさんの素晴らしい人たちがいて 
あなたを理解しあたなたと共感する日を待っている 
歴史の彼方に真実は立つ 
そう信じて今日一日をていねいに生きよう