自我と他我

自我と他我という問題は常にある

自我の類推として他我が存在するとしたら
やはり誤りだろうとは思う
しかしそこに進化論的な視点を導入する
集団性生物の特性として
自我と他我はかなりの程度で一致するはずである
手が二本あるのも
鼻が顔の真ん中にあるのも
歳を取れば歩けなくなるのも
みんな同じである
その限りで推定できるのだ
突然変異の内容までは推定できない
しかしそうでない、進化論的に共有されている部分ならば
かなり推定できる
重い荷物を持ったあとの身体の痛みなどは共有しているし、できるはずなのだと思う
ーー
こんな当たり前のことを考える動機がどこにあるのだろうかという点が
むしろ興味の焦点である
意識について考えることになる