肩書きは仮衣装である

若い諸君に申し上げたい、世の中にいろんな肩書きがありますよね、何とか会社の取り締まり課長だとか、総理大臣とか、そういう団体の肩書きは自分の本来のものだと思わない方がいい。これは、結婚式の時の借衣装だと思った方がいい。その時はきているけど、時期がきたらぬいで返すんです。それがわからないのがね、しつこく天下りするんです。前の仮衣装より落ちるが、ないよりいいやといい、なんとか公団の取締役になったりね。天下り紹介するのが官房長の仕事の大半だと言われているけど、官房長だっていつまでもいいポストはくれない、段々段々格落ちにする。結局自前の衣装がないままにおしまいになっちゃうというのが組織で働く者の悲劇なんです。くれぐれも借衣装を自分のものだと思わないこと、そして借衣装を脱いでも、着る自前の衣装をお持ちになることを、今からこころがけるよう申し上げたい。

http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-index.htm

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 伊藤さんが入ってきて日本航空の改革をしようとされたんですけど、日本航空は、各政治家、いろんな政治家の利権の巣であり、国会で日本航空のPTAができるというくらい、国会議員の子弟をとっているんですね。スチュワーデスから男子の社員まで。政治献金ができないでしょ。政治献金のかわりにとるんですね。とるのは簡単で、「スチュワーデスなんてどうせ2~3年でやめるんだから、2~3年でやめるんでとれば、恩にきて、便宜はからってくれるよ」いうようなこともある。その他でも、今まで縁故採用がなれっこになっていますから、日本航空に子弟が勤めているもの集まれといえば、国会でPTAができるくらいだと言われたぐらいです。そこで伊藤さんが社内改革をやると利権が暴き出されちゃうということがぞろぞろあるんですね。だから、各新聞、各週刊誌あげて、伊藤さんの攻撃をはじめたわけです。本当にあれは考えてみるときちがいじみた攻撃ですね。