“ なんのこっちゃわかりませんか? 順を追って説明しよう。まず人類の歴史において大きな業績を残した人(彼らを「天才」と呼ぼう)には,本人かあるいは近親者が精神分裂病を煩っていた例が多い。数々の研究からこの病気はいくつかの遺伝子異常の相乗効果により,脳内におけるアラキドン酸,エイコサペンタエン酸,ドコサヘキサエン酸などオメガ3脂肪酸の欠乏が原因であることが解って来た。これに関わる遺伝子は少なくとも2~4カ所と考えられ,そのすべてを併せ持つとある割合で分裂病を引き起こすが,それ以下の場合,また食生活などの外部

なんのこっちゃわかりませんか? 順を追って説明しよう。まず人類の歴史において大きな業績を残した人(彼らを「天才」と呼ぼう)には,本人かあるいは近親者が精神分裂病を煩っていた例が多い。数々の研究からこの病気はいくつかの遺伝子異常の相乗効果により,脳内におけるアラキドン酸,エイコサペンタエン酸,ドコサヘキサエン酸などオメガ3脂肪酸の欠乏が原因であることが解って来た。これに関わる遺伝子は少なくとも2~4カ所と考えられ,そのすべてを併せ持つとある割合で分裂病を引き起こすが,それ以下の場合,また食生活などの外部環境によってうまく発症が抑制された場合には常人を超えた能力の発現を促す(マウスによる実験で50%以上の知能亢進が確認されている)。
人類の祖先にこの遺伝子異常が現れたのは約14万年~8万年前のことと考えられ,火の使用や道具の革新,抽象的思考の発生などはこの遺伝子を持つ個体によって創始されたのではないか,というのである。この辺の議論はあのジュリアン・ジェインズの名著「神々の沈黙ー意識の誕生と文明の興亡」と呼応していて興味深い。
人類は分裂病のおかげで賢くなったんですよ,お父さん –