2015 年 1 月 16 日 1月後半に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会や米連邦公開市場委員会 (FOMC)の政策変更の有無に市場の注目が集まりつつあった中、昨晩はそれ どころではないとんでもないことが起こってしまった。東京市場の参加者の 一部が帰宅の途につき始めた頃、スイス中央銀行(SNB)が2011年後半か ら導入していたスイスフランの対ユーロ1.20の上限撤廃を突然宣言した のだ。SNB によるこの暴挙と言っても良い決定に、スイスフランは短時間のう ちに対ドル、対ユーロともに40%ほど急騰

2015 年 1 月 16 日

1月後半に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会や米連邦公開市場委員会

(FOMC)の政策変更の有無に市場の注目が集まりつつあった中、昨晩はそれ
どころではないとんでもないことが起こってしまった。東京市場の参加者の
一部が帰宅の途につき始めた頃、スイス中央銀行(SNB)が2011年後半か
ら導入していたスイスフランの対ユーロ1.20の上限撤廃を突然宣言した
のだ。SNB によるこの暴挙と言っても良い決定に、スイスフランは短時間のう
ちに対ドル、対ユーロともに40%ほど急騰、程なくして安全資産とされる
金や円も大きく買われ出した。この対ユーロの上限設定以降、過去にも幾度
か1.20の防衛ラインを諦めざるを得ないような局面もあったが、その都
度ユーロが何とか強含む追い風が吹いたこともあって、意外にも3年以上も
持ち堪えて来た。ただ今回ばかりは、結果だけから見れば、原油価格の下落
に大きく影響されたユーロ安に耐え切れなくなってしまったようだ。それに
しても最近まで SNB が対ユーロ1.20の上限を貫く宣言をしていただけに、
昨夜の決定は驚き以外の何物でもなかった。正直、今日は相場を追い掛ける
どころではなく、このスイスフランとユーロの混乱の後始末が主な仕事にな
りそうだ。