2013年9月1日、東京は依然としてとても暑い。

2013年9月1日、東京は依然としてとても暑い。一日エアコンの中にいて乾燥するのか、体調はうまく維持できない。ニュースでは九州から東北にかけて日本海側を中心に大雨。こんなにも天気の異変が続くのは心配だ。シリアの政府軍が反政府軍に対して化学兵器・サリンを使用したとして、オバマ大統領は以前から化学兵器使用は一線を越えることで許されないとしていたことから、期間限定ながらもシリア政府軍に対して攻撃を加えるとの考えのようだ。最初はイギリス首相がこれに賛成、フランス大統領も賛成していた。ロシア・プーチンは反対。中国も反対。だから国連決議はできない。イギリスでは議会が開かれ、攻撃参加は否決され、首相はこれに従うと声明を出した。フランス大統領は旧宗主国である関係もあり依然として攻撃に加わる決意のようで、攻撃したことを議会に報告することが定められていて、その場として議会を9/4に招集しているらしい。その日程から見ると9/2か9/3に決行と見られていた。ところがオバマ大頭領は最終決定は議会の意見を聞くと言い出して「弱腰」と批判が出ている。反体制組織からは失望の声が出ているが、反体制組織が分裂しつつあるとのことだ。戦争屋はどうしても在庫を処分したいらしい。サウジからもらった化学兵器の扱い方を間違えたと、反体制側グループが取材に答えているので、アメリカ議会での決議はどう出るか、難しいところだろう。化学兵器使用が国際法違反ならば原爆投下2回は国際法違反ではないのかとの批判につながる。原爆投下についてはまんが「はだしのゲン」事件があった。松江市教育委員会が謝罪して図書館の開架に移動することで決着した。しかしその過程で、教育委員会とは何をする機関で、誰が任命しているのかという問題がある。市民からの強硬な意見申し入れに対して「はだしのゲン」を開架から閉架に移動させた。それがマスコミで報道されて問題になると、今度は開架に移動させた。一体どういう決定原理があるのか問題である。同じニュースの中で東京都知事などが2020年夏季五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会(ブエノスアイレス)で最終プレゼンテーションに立つという。「都民、国民の声援を追い風にして決戦に臨みたい」とのこと。オリンピックで元気になりたい人もいるだろうからそれはそれでいいのだが、もっと基本的な大切な仕事があるような気がする。東京に住んでいてこのような言い方もおかしいが、海外の人からすれば、日本や東京で今一番連想されるのは当然福島原発事故のあと、高濃度の放射能汚染水を太平洋に垂れ流し続けているということではないのだろうか。冷却しなければどうしようもなく、しかし冷却水は放射能汚染水となり、処理方法が誰にも思いつかないのが現状なのだろう。放射能汚染水の濃度というものの実体が分かりにくいので、素人には数字の意味が読めない。たとえば「ストロンチウム90が最多で10兆ベクレル、セシウム137が最多で20兆ベクレル海に流出した可能性がある。両者を加えると、原発の正常稼働時に規定されている、通年の海への排出基準(放射性トリチウムを除く)の約100倍に達する。」という解説があるのだが、意味が理解できない。毎日700トンの汚染水が発生し、うち300トンは海に流れ、400トンはタンクなどに保管している。汚染水が循環するシステムを造るといっていた。でも、上手くいかなかった。さらに地下水も流入して、汚染水は増えつづける。そこで、汚染水から62種類の放射性物質を除去できる、新装置「アルプス」が登場した。しかし、試運転中にタンクから水漏れした。さらに地下水の流入防止策として地盤を凍らせる「凍土遮水壁」。建屋周囲の地下の土を凍らせ壁を造る。大きな予算が必要である。そもそもそれで処理可能なのか疑問視されている。そのことをきちんとしてから、国際舞台に出てきてはいかがだろうかと諸外国の人は言いたくなるところではないだろうか。もちろん大人だし目的はそういう「まとも」なことではないのだから何も言わないだろうけれども。世界で唯一の被爆国が8月6日に記念式典をして、核や原子力には敏感なのだと言いながら、一方で、大事故のあとの処理ができず、参議院選挙終了の翌日に実は高濃度汚染水が太平洋に流れ続けていますと発表するというのでは、あまりほめられたものではないだろう。アメリカ西海岸に東北の人々の生活品が打ち上げられた頃、残念ながら太平洋の汚染は完了していたことになる。9月1日は関東大震災の日で今年は90年目だとのこと。朝日、日経、読売各紙は特集みたいなものを組んでいるが、新しい情報はあまりない。自治体の備蓄は乏しいので各自で当座の食料と水を用意しなさいということくらいだろうか。NHKスペシャルでは大地震についての科学的検証、しかし一般人には、何をどうすればいいのかよくわからない。話題は南海トラフになっているようで、東京から逃げ出して西日本に行ってもなおさら危険という印象である。消費税に関しては識者からの意見聴取とのことで60人が意見を述べて大半が消費税は賛成だし予定通りのスケジュールでいいと言っている。賛成してくれる人を政府が指名して集めたのだから当然だが、中にはテレビのインタビューに答えて、「決められない政治はいけないから、決めたとおりにすべきだ」という女性の識者もいた。これは意見というよりも「メタ意見」と言うべきものだが、もちろん、見識のある意見を別に述べたのだが、「マスコミが馬鹿なので」変な切り取り方をして報道したということなのだろう。そう信じたい。大半は財政再建のために必要不可欠であるという論拠だが、少数意見としては、景気回復の妨げになる可能性もあり、延期してはどうかという考えもある。安倍総理のブレーンと言われる浜田氏などが代表らしい。これでガス抜きになり、万一まずい結果になったとしても、識者の大半の意見に従ったのだと言い訳できるということなのだろうか。もちろん全く言い訳にはならないのでこの60人の意見聴取が何の意味を持つものなのか深い意味は不明である。それよりも、同じニュースの枠内で、各省庁が財務省に提出した平成26年度予算概算要求があり、合計すると要求総額は99.2兆円で過去最大となった。東日本大震災の復興費を加えると、実質で100兆円を超える規模だ。一般会計と特別会計に分けて、一般会計としては絞り込むとしても、結局特別会計の枠でバラマキをしてしまうらしい。先日までは復興会計のいい加減なバラマキの実体が問題になったばかりである。こういうものは「赤信号、みんなで渡れば怖くない」だし「自分のところだけいい子になって予算を削られたら損」なのだろう。それにしても「タガが外れた」様子だ。「財政再建のために消費税増税が不可欠である」という識者の話のすぐ後にバラマキいい加減予算要求を見せられたのでは誰でも暗然となる。織田作之助の夫婦善哉のドラマをいまNHKで流していて、主人公の男性は放蕩息子なのだが、その放蕩ぶりを連想してしまう。自民党最大派閥の領袖町村氏は挨拶の中で「族議員、いいじゃないですか、おおいに堂々とやりましょう」などと語っていた。日本国の予算を食いつぶしている放蕩息子は誰なのか、いろいろ事情もあってすぐには正常化も難しいのかもしれないが、歴史の記録者は将来のために、このデタラメさを詳細に残してほしいものだと思う。そもそも解釈改憲をやりたい放題にしているところもすごいと思うが、さらにはでたらめな憲法改正案だし、さらにはまず憲法改正のハードルを低くしようという、改憲というよりは一種の「メタ改憲」であり、中身について言えば、欽定憲法で国民の義務を書いたような感じになっていて、日本国民はこの程度なのか、この程度だと思われているのか、とこれも暗然とする。こうした一連の無原則、デタラメ、その場しのぎというものには何か精神的な欠如があるのではないかと疑う。「増税の前にシロアリを退治する必要がある」と言った民主党野田氏がその後何をしたのか、歴史はすでに知っている。そのような国だということをどう受け止めればいいのだろう。
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中国の対外広報「環球時報」はこう書いている。「せいぜい安倍政権を踊らせておこう。我々はひまわりの種をつまみながらお茶を飲み、彼らが踊りに疲れて全身汗だらけになる様子を楽しめばよい」