空は「からっぽ」だけど、からっぽという「実在」でもあるんだよ だから、ニヒリズムとは少し違う 仏教は確かにある種のニヒリズム(虚無主義)と通じる所があります。 ただ、「色即是空」が虚無主義(=特に能動的虚無主義)とどう違うかというと、 「すべてが移ろうこと」ということは、 「全てのものには原因と結果、互いに影響を与え合う、相互関係のつながりがある」 ということにも繋がり、そしてそういう認識、それそのものを体得することに、 仏教はかなりの真理性や、道徳性を認めているわけです。 「全てが不確かなのである

空は「からっぽ」だけど、からっぽという「実在」でもあるんだよ
だから、ニヒリズムとは少し違う
仏教は確かにある種のニヒリズム(虚無主義)と通じる所があります。
ただ、「色即是空」が虚無主義(=特に能動的虚無主義)とどう違うかというと、
「すべてが移ろうこと」ということは、
「全てのものには原因と結果、互いに影響を与え合う、相互関係のつながりがある」
ということにも繋がり、そしてそういう認識、それそのものを体得することに、
仏教はかなりの真理性や、道徳性を認めているわけです。
「全てが不確かなのであるから、目の前の苦しみの対象に悩まされることもない。」
「全てが繋がっているのであるから、私が強いて他を害し、悩ませる必要はない。」
といったように。