うつ病から躁うつ病へ

振り返ればうつ病急拡大の時代であった
うつ病なんてそんなにいる筈ないのにね

うつ病の一つの典型というか究極の姿は
精神病院の片隅に住んでいる人

そのような人と10年も主治医として付き合う
そうすることで感得されるものがある

それがうつ病だと思っていたら
最近はそうではなくてDSMに当てはめて
うつ病と診断していいのだそうだ
簡単でいいやと思っていると
あっという間にうつ病が増えた
DSMは研究用の診断ガイドなのだけれども
それを使って薬剤の開発がされているので
どんな薬かはDSMで提示されたイメージが基準になる
すると医療現場で使う診断もDSMが簡単で便利ということになる
薬の開発と認可との関係でどうしてもそうならざるをえないというところだろう

最近読んでいる心理療法の教科書には診断についてなんかほとんど何も書かれていない
不思議なことだ
DSMに対抗してPsychodynamic Diagnostic Manual (PDM)があるということは書かれていた

もちろんそもそもは、こんな薬ができました、
収益と宣伝費のバランスを考慮して
最適点を探り出し、あとは資本投下

アメリカでやったことを日本でもフランスでも繰り返し
テンプレートを時間差で繰り出す

いろいろ考えて次は躁うつ病と決まったようで
同じように事態は展開している

するとAkiskalさんとかGhaemiさんとかdominantな人たちが
論を展開してすっかりその雰囲気になってしまう

何やってんだかなあ