隣人を思う

自分は人間として
こんなにも弱くて
こんなにも壊れやすい
こんなにも傷つきやすくて
こんなにも立ち直りにくい

そのことはまず認めよう

なぜこんなことになっているのだろう
長い進化の過程の中で
もっと図太く進化してもよかったはずだ
いや、充分に図太いのかもしれないが
世の中にはもっと図太いいじめっ子がいるのだ

そのことも認めよう

それはなぜか
連鎖をたどると結局のところ、
神様がこのような世界を作ったのだとしか考えようがない
そして自分の弱さに苦しむように作られたのだと考えるしかない

だから、弱さゆえに連帯しようではないか
他人の弱さと痛みを少しでも理解しよう

甘やかしだと批判する人もいるだろうが
宇宙の歴史に比べたら人間の生きる時間など一瞬であり
星の爆発を考えれば人間の営みはいずれすべて失われるものだろう
全ては今一瞬のこと
腹を立てていないで
優しくしよう

傷つきやすい生き物同士ではないか
生きるということは電車でひと駅乗りあわせて隣の席に座るようなものだ
穏やかな心で優しくできないものだろうか

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