トランスセオレティカル・モデル

本論文の目的は、成人期の人々の運動と栄養に関する保健指導を効果的に実施するために、成人を対象にトランスセオレティカル・モデルを活用した運動・栄養に関するプログラムを実施し評価している研究知見をレビューし、モデルに基づいた保健指導内容について整理することである。トランスセオレティカル・モデルに関する文献をレビューし、構成概念である変化のステージ、プロセス、意思決定のバランス、セルフ・エフィカシーについて整理した。つぎに、モデルを用いたプログラムの評価研究のうち運動・栄養に関する成人期の人々を対象とした論文から、研究知見を整理した。最後に、モデルに関する著書、プログラムの評価研究を参照し、モデルに基づいた変化のステージに合致した保健指導の支援目標、支援内容、留意点、評価のポイントについてまとめた。トランスセオレティカル・モデルに基づいた、変化のステージに合致した保健指導の支援目標、支援内容、留意点、評価のポイントを実際の対象者への保健指導場面で活用し、その支援について評価していくことが今後の課題である。

This literature review provides some of the effective nursing practice guidelines applied Transtheoretical Model to enhance changes on exercise and dietary behavior among community-dwelling people. Transtheoretical Model is a systematic model that consists of six stages, ten processes of change, decisional balance and self-efficacy. The evaluation studies addressing exercise or dietary program in longitudinal cohort were reviewed. Stage-matched nursing practices were also discussed.

 

こうした日本語を自分で考えて意味の分かる日本語にすることが今後の課題である。