“ユニットリーダーに抜擢しておきながら、未熟だの一人前じゃないだのと言うのは、理研の上のほうがどうかしてると思う”

“ユニットリーダーに抜擢しておきながら、未熟だの一人前じゃないだのと言うのは、理研の上のほうがどうかしてると思う”
ーーー
分化細胞の幼若化自体はいろいろな可能性がありそうだと言われている
しかし体内や体外で発生していたとしてもその細胞がすくすくと生き延びる可能性はとても低い
それでも多数の細胞の中から効率よく選ぶ方法があるのかもしれないし、
存在の可能性を増やす操作が何かあるのかもしれない
そういう発想はあるだろうが誰も大成功はしていない

弱酸性の溶液とか、細い管を通すという物理的刺激とか、今回STAPで言われたのと似たようなことは
体内で起こっているかもしれず
そのことが細胞の癌化と関係しているかもしれないとも言われる

だから、なにか操作をして、幹細胞の発生の頻度を高くしました、そしてそれでも発生確率はとても低いが、
その細胞を効率よく発見して、育てる方法を見つけました
というストーリーは、誰かが辿り着いてもおかしくはない感じもしないではない

一方でiPS細胞はどんどん可能性を拡大している
そんな中で、突然、別にハイテクでなくてもできましたと発表したらどうなるか

業界は追試で再現にやっきになるだろうが、出来ない確率のほうが高いですと平然としていればいい
詳しい方法は特許問題もあり、これは国家プロジェクトなので極秘部分があるのもやむを得ない
と言い訳しておけばいい
もし誰かが、再現出来ましたと宣言したら、密かに追試してみて、それで正解ですとでも言っておけばいい

追試で再現されないのが最大の難点であるが
特許のこともあって、と時間を稼いで、そのうちにどうにか、そんな作戦でしのげるかと思ったかもしれない

ところがあれこれのずさんな箇所が指摘された
しかしそれに対しても、訂正すればいいんでしょ、本当に出来ているんだし、
写真だって撮り直してもいいですよ、と構えていればそれでよかった
間違いはあるもんです、急いでいたからとか、言えなくもない、エレガントではないが
そのたびに時間稼ぎができる

しかしそうはならずに
理科研上層部は、ユニットリーダー個人の捏造であると結論を出した
ここの流れがわからない
それで厚かましくも予算をくださいとか自民党を訪れたという
これも意味不明

確かにこんなに有名にならなければ、博士論文の写真とNature論文の写真が同じだとか
指摘されることもなかったのだろうしねえ
しかし
それは論理の破綻ではないのであって、
STAP細胞はできるはずがないと証明することは難しいんだろう
ひょっとしたらできていたかもという可能性については明確に否定することは難しい
専門的な記号を使ってあれこれ言われると実際に実験していない人間には可能性を否定することは困難
最悪、証明の方法が下手なのかもしれないが実際にできたんですと言われると、
では、これこれを証明しなさいということになり、
はい、時間をくださいというやりとりになるのだろう