選抜の仕方

科学オリンピック出場者などを入学試験で優遇するという考えがある
高校生などが学校の勉強の枠を超えて才能を伸ばすのは素晴らしいことであるが
それには教育環境や経済的環境がある程度必要になる
本当に天才的な人はどんな環境でも才能を伸ばしていくものかもしれないが
実際はそうでもなくて、学校教育以外の場所で、色々な出会いがあって、才能は伸ばされるものだろうと思う

そうした面を考えると、金持ちに有利な制度であるということは言えると思う
貧乏な人は、彼らの専有したあとの、残りの席を回って地道に高校の教育内容を学べば良いということになるのかもしれないが
その後の才能の伸び具合を考えると、はたして科学オリンピックで良い成績を上げた生徒が
後々まで伸び続けるのだろうか

現在の入学試験は、自分を大きく魅力的にプレゼンテーションする才能がなくても、
実質的に物事を理解して運用する能力を要求している
プレゼンテーションする能力を重視する考えもあるが、そうでない考え方も同じ程度に有力ではないかと思う。

ある意味で、すでに優秀な教育のチャンスに恵まれた人間を選抜しなくても、その人はその後も伸び続けてゆくだろう
チャンスに恵まれなかった人間を選抜する、またプレゼンテーションする能力に恵まれない人間をも選抜する
そのようなことにも意味があると思う

プレゼンテーションすることは苦手だが何十年もかけて独自の業績を生み出す古いヨーロッパ型の知性は
大変好ましいものだと思う
しかし現在の業績中心型では短期間に、くだらないネタを大きく見せる技術で、のし上がるしかないということになる

すぐに研究費とかポストとかというのだが、そんなものはいらないではないか
資産家の子どもと婚姻すれば生活費や研究費には困らないだろう