わしのやり方は少し馬鹿だったが、わしのしょうばいのやめ方は、自分でいうのもなんだが、なかなかりっぱだったと思うよ

“「わしのやり方は少し馬鹿だったが、わしのしょうばいのやめ方は、自分でいうのもなんだが、なかなかりっぱだったと思うよ。わしの言いたいのはこうさ、日本がすすんで、自分の古いしょうばいがお役に立たなくなったら、すっぱりそいつをすてるのだ。いつまでもきたなく古いしょうばいにかじりついていたり、自分のしょうばいがはやっていた昔の方がよかったといったり、世の中のすすんだことをうらんだり、そんな意気地のねえことは決してしないということだ」”新美南吉 おじいさんのランプ

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【検死の予算が削られた結果】日本の自殺者が減ってます。自殺の認定がされなくなって事故死・自然死に回った。
ーーー“このタイトルが示すバイオリニストとは、19世紀のイタリアを生きたニコロ・パガニーニ。超絶技巧で知られ、史上最高のバイオリニストとも称されるパガニーニの親指が、遺伝子がテーマのこの本のタイトルになったのはなぜか。それは、彼の指が「親指をねじって手の甲の向こうの小指に触れさせることができ」るほどに柔らかかったからだ。
著者は異常ともいえるこの柔軟性や虚弱体質、彼を苦しませ続けた様々な症状から、パガニーニがエーラス・ダンロス症候群(EDS)だった可能性を指摘する。EDSと呼ばれる遺伝子疾患患者は、コラーゲンを十分につくることができない。コラーゲンは靭帯や腱を硬くする線維細胞であり、その慢性的な不足は筋肉疲労、虚弱な肺や過敏な腸などをもたらす。これらの症状は、パガニーニを襲っていたものとピタリと符合するのだ。
史上最高のバイオリニストをもたらしたのは、遺伝子疾患だったかもしれないと著者は推測する。パガニーニだけではない、フランスの画家ロートレックも、近親婚がもたらす遺伝的負荷を背負っていた。

ーーー“「平凡なものを面白がる能力」というのが大事なんだと思う。派手なことを面白おかしく伝えるのは誰にでもできるけれど、優れた目を持った人が見て、描写すればすごく面白い何かを、多くの人は平凡な風景としてスルーする”
ーーー“学ぶ人は、出会いを求めている。学ばない人は、一緒に他人を否定できる仲間、つまり自分が変わらないでいいと思わせてくれる仲間と群れる。”
ーーー“「低賃金できつくても質の高い仕事をしろ」「食べられるだけで感謝しろ」「計画的なやりくりをしたら暮らせるだろう」というのは実に無茶な話です。質の高い仕事には高い賃金が、食べられることを感謝するには充実した衣食住が、やりくりを考えるには先を考えられるだけの生活の余裕が必要なんですよ”
ーーー”本当に仕事ができる人というのは、一見すると何も仕事をしていないように見えるのかもしれない。”
ーーー“「サラダ味」の「サラダ」は「サラダ油」のことです。「サラダ油」がまだ高価だった1960年代、サラダ油をからめて塩をまぶしたせんべいが作られました。その頃の時代の背景として、純日本風の「塩味」とするよりは洋風の「サラダ味」とした方がおしゃれではないかということで名付けられました。”亀田製菓株式会社
ーーー“一度でも魔が差す人間は、何度でも魔が差すものなんだよ”
ーーー“美学がある人とない人が闘えば、美学がある人が負ける。”
ーーー“ちなみに、ウチで唯一の非ゲーマーの奥さんが、1回だけゲームにはまったが、それは「なめこ栽培」だった。「しょうもないアプリだから消そうと思っているうちに、ついついはまってしまった。しょうもないヤツだから別れよう別れようと思ってるうちに、つい結婚しちゃうのと似ている」のだそうだ。”
ーーー“「幸福を心理学的に定義して下さい」と言われたとある心理学者が、研究の結果からすると「他人と比較して自分が裕福/優れている/美しい/健康」のときに現れる心理状態だとしか言えない、と言っていたのを思い出した”
ーーー“「施設に入って認知症が急速に進むのは、女性より男性です。その中でも多いのが、会社の社長さんとか学校の先生。社会的には「偉い立場」で、ずっとこれまで自分が指図する側で来た人ですね。それが、環境が変わって人から看てもらうようになった時、気持ち的に自分の立場を受け入れられなくて、おかしくなってしまう」。”「偉い男」ほど厄介なことになる 
ーーー“「簡単な詳細をくれ」という依頼が来た 日本語難しいな”
ーーー“この間友達とフランスの教会へ行ってきた。当たり前だけど、色んな国の観光客がたくさんいた。んで、写真撮ったりしてると、まわりにたくさん人がいるから、まぁ腕とかぶつかるの。そんな事が続いてイライラしてるんだろうねみんな。謝っても嫌な顔すんの。
私達はそれ見てたから、ぶつからないよう気をつけて人混みすりぬけてたんだけど、あまりにもキレイなステンドグラスに見とれて歩いて、前の白人男性(何人かわからない)の背中に顔からぶつかった。「ブッ」って声も出た。不機嫌な顔しながら振り向く男性。
半ばパニックになって「ソーリー、パルドン、スクーズィ、あと何語で言えば、あああのすいません!すいません!」って腰90度に曲げてペコペコ謝り倒したの。そしたら手で肩をたたかれた。ポンポンって。顔あげたら男性満面の笑み。隣の奥さんらしき人も。
んで一方的に英語でペラペラ話されてニッコリしながら去って行った。許してもらえたのかなと思っていると、どっかの団体のツアーガイドさん?が寄ってきて、「彼らはこう言っていたよ。君のような小さな女の子までも礼儀がなっている。日本人は素晴らしい。君に出会えて気分が良くなったよ、良い旅を!ってね。僕達も彼らと同じ意見さ!」で、まわり見渡すとさっきまでイライラしてた人達が笑顔でこっち見てんの。恥ずかしくなって、まわりにお辞儀してすぐ教会出た。後ろでナイスガールとか聞こえた。
すいません、私達はもうすぐアラサーなんです。”
ーーー“私がアドバイスをしている時にケータイをいじっている経営者は、大抵失敗します(笑)。その行為自体が、自分が気がつかないうちに、敵をつくっているんですよ。そのような想像力が働かない人は、一旦何かで火がついた時に、周囲の人が喜んで油を注いで、炎上させてしまう。”
ーーー“祖母が昔、雲仙普賢岳噴火の時に小学生だった私に言った「人にものをあげる時はまっさら(新品)なもの。それでなければ自分の持ってる中で一番良い物。それを惜しいと思うなら人に施しなどしてはいけない」という言葉の意味が大人になって余計に染みるね。”
ーーー“純粋さとは、汚れをじっと見つめうる力である。”シモーヌ・ヴェイユ 
ーーー“かつて同じ価値観を共有できた親友同士が今では何も共感できないくらい遠い場所で生きてる話”
ーーー“僕の好きな歌の歌詞に、good things come to those who wait、so just relax and wait for fate、というのがある。待ってる人に良いものは来る。リラックスして、運命を待とう。”
ーーー“旅というのは、A地点からB地点に移動することではないんですよ。普通に生活していたって旅はしているんだと思う。自分がワンステップ上の段階に進むための努力はみんながやっていることなんじゃないかな。あなただって、むかし聴いていた音楽といま聴いている音楽は違うでしょう? それが旅をするということだと思うんです。”
ーーー“人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に。ただし内に求める心無くば、縁は生ぜず”
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