“「政治家の生命力ってゴキブリ並だよねー」 「こそこそ逃げまわってしぶといところが似てるってこと?」 「いや、新聞で叩けば死ぬところが」” ーーー “ それで具体的に何が困るのかといえば、「大手通販サイトに無いものは存在しない」と考えて本探しを諦めてしまう利用者が少なくないのである。こうして理由不明なまま誤って表記されることで本が読者の視野から「消えて」しまい、購入の選択肢にさえ上らない。「大手通販サイトからでなければ買わない」という利用者も一定数いる以上、出版社や著者にとっては見過ごすことのできない問

“「政治家の生命力ってゴキブリ並だよねー」
「こそこそ逃げまわってしぶといところが似てるってこと?」
「いや、新聞で叩けば死ぬところが」”
ーーー
それで具体的に何が困るのかといえば、「大手通販サイトに無いものは存在しない」と考えて本探しを諦めてしまう利用者が少なくないのである。こうして理由不明なまま誤って表記されることで本が読者の視野から「消えて」しまい、購入の選択肢にさえ上らない。「大手通販サイトからでなければ買わない」という利用者も一定数いる以上、出版社や著者にとっては見過ごすことのできない問題となる。
 一方で、そうした状況を逆手に取って、「版元在庫なし」とされた本を古書として出品・販売するアカウントも多数ある。「希少本」として定価より高く売っているわけだ。もちろん小社では自社ウェブサイト・電話・FAXその他で通販を行っており、注文さえあれば新品を定価で届けられるために、本来より高く「古書」として購入しているユーザーが多いという事態は、やはり歯がゆい(本だけではなく、さまざまな商品で同じようなことが起こっていると推測する)。