” ●質問● こんにちは。気になることがあり質問をしようと思いました。 ここ最近からプロの作家になりたくて文を書くようになりました。小説を少し でも面白く、読みやすくしたくて毎日少しずつ書いています。そこで疑問があ りました。それは、小説を上達するには一日最低、どれくらいの時間を書いた ら良いのか。また、一ヶ月にどれだけ本を読んだら良いのか。ということです。 小説を書く時間が決まっていれば、その余った時間の分を読書に回すことが出 来るし、それらを日課にもしやすいだろうと思います。今、私は一日に平均一 時間

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●質問●
こんにちは。気になることがあり質問をしようと思いました。
ここ最近からプロの作家になりたくて文を書くようになりました。小説を少し
でも面白く、読みやすくしたくて毎日少しずつ書いています。そこで疑問があ
りました。それは、小説を上達するには一日最低、どれくらいの時間を書いた
ら良いのか。また、一ヶ月にどれだけ本を読んだら良いのか。ということです。
小説を書く時間が決まっていれば、その余った時間の分を読書に回すことが出
来るし、それらを日課にもしやすいだろうと思います。今、私は一日に平均一
時間半程、小説を書きます。本を読むのは、5日に一冊のペースです。こんな
ことは既存の質問かもしれませんが、教えてください。よろしくお願いします。
●答●
そんなことは自分で考えなさい。
以上。
……ということで終わりにするのがいいのかもしれませんが、近頃の人はそれ
ではただ不親切としか思わないだろうなあ、と思うので、続きを書くことにし
ます。
この質問からは質問した人のいろいろなことが読み取れます。
まずどんなことにも正解があると思っています。自分が自然にやっていること
よりも、誰かが正しいやり方を知っているのではないか、と思っています。
そして、「正解は人によって違う」という考え方も全く欠けています。
これは、さんざん言われ尽くされた現代教育の弊害そのものです。
それから、どんな本を読むか、どう読むか、という質的なものを抜きにして、
時間ゆ冊数という定量的なもので、読む体験、書く体験を測ろうとしています。
これもお役人などに向いた非創造的な発想です。
それから、「小説家になるのを就職活動と勘違いしている人」です。
このことは2~3号前に書きました。
したがって、この質問をする前にバックナンバーをほとんど読んでいない、と
いうこともわかります(バックナンバーは膨大にありますから、「質問する前
に目を通すのが礼儀だ」と言う気は全然ありませんけど)。
ただ、書くということ、読むということをもっと畏れてください。
こんなに短い質問からも多くのことが読み取れてしまう、ということです。
そして、この質問から僕が読み取ったことは「この人は99.9パーセント作家に
はなれない」ということです。
あなたは現代には非常によくいる「ありふれたタイプ」の人です。
作家というのは「選ばれた人」なので、よくいるタイプの人は決してなれませ
ん。
あきらめてください。
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