夢は不思議だ

"夢は不思議だ
その女性は小学生の頃の同級生だ
とても美人だ
ホテルのような建物の中を二人で何か任務のようなものを帯びて歩いている
深い赤のカーペットが敷かれた階段があり
その階段はとても急で着地面積が狭く、まるでお城の階段のようで危ない感じがしたことを覚えている

場面は切り替わり夜行列車のようだ
寝台車なのだろうか、二人は横になっているが、私は掛け布団の下にいて彼女はその掛け布団の上にいた
私が彼女の手を引くと彼女は「分かっているわ」というような様子で
掛け布団の中に入ってきた

彼女は私の上になり、自分で導いた
行為の内容に比較しておびただしく潤っていたのが印象的だった

彼女はそのとき25歳くらいだろうか
私はその倍くらいの歳だろうか

老人の常で充分に満足することもなく
温泉の浴場のようなところに一人で行った
川端康成の小説のような場面だと思っていた

湯船に浸かりながら彼女のくっきりとした強い眼差しを思い出していた
「ああ、こうなる運命だったのか」などと思い感慨にふけっていた

いろいろ考えても時間のズレがありえないことだし、
さっさと風呂に入るなどいかにも老人だと思うのだが
これがいまの私の心の中なのだと思うと
おかしなものだ
"