“ 現状を認めるのに、こんな方法もあります。   アナウンサーになって、自分を実況中継するのです。  たとえば焦ってるときなら、こんなふうに。  「かなり仕事がたまっています。間に合うのでしょうか。  相当焦っています。資料を探し始めました。出てきません。  手当たり次第かきまわしています。あっ、引出しに手を  はさまれました……。これは痛い! かなり怒っています。  自分に怒っています」   冗談のように思うかもしれませんが、この方法を身につけると、  現状を認める難しさから抜け出せます。   とに

現状を認めるのに、こんな方法もあります。  
アナウンサーになって、自分を実況中継するのです。
 たとえば焦ってるときなら、こんなふうに。  「かなり仕事がたまっています。間に合うのでしょうか。
 相当焦っています。資料を探し始めました。出てきません。
 手当たり次第かきまわしています。あっ、引出しに手を
 はさまれました……。これは痛い! かなり怒っています。
 自分に怒っています」  
冗談のように思うかもしれませんが、この方法を身につけると、
 現状を認める難しさから抜け出せます。
 
とにかくコツは「焦るな」という現状否定のつぶやきを、
 「私は焦っている」に置き換えることなのです。   
これはつまり、問題の渦中からいったん外に抜け出すということ。
 外側から自分を観察する「もう一人の自分」をつくるのです。
 ユーモラスに事態を見るのも、問題から一歩離れる方法のひとつ。
 もう一人の自分の目で見れば、本当は自分が何に困っているのか、
 はっきりしてきます。