躁うつ混合状態

躁うつ混合状態などというのであるが
混合していない純粋型を見いだすことの方がむしろ困難かもしれない

うつ状態になる直前まで
多分躁状態であったのだし
その残滓が多少は残っているであろう

自責の裏側には自信もあるものだろうし
そのようにして読んでいけば
強力性(精力性)は読み取れるはずで
ことは単純ではない

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たとえば被害妄想を語る人にしても
意識の全部が全部妄想というわけではない

私は国連事務総長で忙しいといいつつ
掃除当番はきちんとしているのであって
その二重の見当識が現実生活を助けているだろう

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そのようないろいろがあるので
操作的に定義する、つまり、この質問をして、こう答えたら、大うつ病、などと決めてしまう
大うつ病の本質など分かっていないのだから
文句が出るとしても、では、これよりもいい案はあるのかといえば、ないことになって引っ込んでくれる

たったそれだけのことなのに
定義が一人歩きする

今度は定義が一定の間隔で「変更」される
科学ではないことが分かってしまう