意味不明で状況がつかめないとき被害的になる
ひとつには統合失調症があげられる
（状況意味失認）
また海外旅行でのある場面があげられる
また発達障害の一つの類型の中に状況の意味を把握し損なっているものがあると思う
このそれぞれの場合に被害的になると思う
統合失調症と発達障害の場合には神経学的レベルの問題だろう
欠如があるので、それを補う機能が発動する
その部分が被害妄想なのだろう
原因がなんであれ、意味の欠如がある場合には、被害妄想で充填するのである
ーー
したがって、欠如に充填されたものを「被害妄想」と診断し
それを消去しようと治療することは何の意味があるのかということになる
ほとんど意味が無いと思う
意味の欠如を本質的に満たすことが治療だろう
ーー
被害妄想があることは欠如の病理の本態を指し示しているわけではない
どのような欠如であるかを鑑別することで
統合失調症の下位分類ができるだろうし
発達障害の下位分類ができるだろう