“パスカルは壮麗な言葉を使って表現した。「宇宙は、いたる所に中心があり、円周がどこにもない一つの円である」(*)。無限を表わすのに、これ以上に魅惑的なイメージがあるだろうか?パスカルの言い方にならって、それをもう少し厳密に言い表すと次のようになるだろう。宇宙は、いたる所に中心があり、表面がどこにもない、一つの球である。” オーギュスト・ブランキ 「天体による永遠」 I 宇宙 —無限 浜本正文 訳 岩波書店 2012年 (*訳注)正しくは「そのもの〔=宇宙〕は、中心がいたる所にあって、どこにも周辺のな

“パスカルは壮麗な言葉を使って表現した。「宇宙は、いたる所に中心があり、円周がどこにもない一つの円である」(*)。無限を表わすのに、これ以上に魅惑的なイメージがあるだろうか?パスカルの言い方にならって、それをもう少し厳密に言い表すと次のようになるだろう。宇宙は、いたる所に中心があり、表面がどこにもない、一つの球である。”
オーギュスト・ブランキ 「天体による永遠」
I 宇宙 —無限
浜本正文 訳 岩波書店 2012年
(*訳注)正しくは「そのもの〔=宇宙〕は、中心がいたる所にあって、どこにも周辺のないひとつの無限の球体である。」(田辺保訳「パンセ I」『パスカル著作集』VI、教文館、1981年、292ページ)。パスカルが読んだとされるモンテーニュの『エセー』のグールネー嬢の序文「〔ヘルメス・〕トリスメギストスは、中心がいたる所にあって、周辺がどこにもない円を神と呼んでいる」との混同か。