「ダウンロードして3D印刷できる銃」が成功:動画 3Dプリンターによる武器の製造が現実味を帯びてきた。Defense Distributedが、3Dプリンターで作成した銃を実際に発射して見せる動画を公開したのだ。 始まりは、独自の銃の部品や弾倉だった。そして今回、「Defense Distributed」は、世界初の3D印刷による銃をつくり上げた。 5月6日(米国時間)の早朝にウェブにアップロードされた動画では、グループの創設者であるコーディ・ウィルソンが、「Liberator」と名付けた武器を1

「ダウンロードして3D印刷できる銃」が成功:動画
3Dプリンターによる武器の製造が現実味を帯びてきた。Defense Distributedが、3Dプリンターで作成した銃を実際に発射して見せる動画を公開したのだ。
始まりは、独自の銃の部品や弾倉だった。そして今回、「Defense Distributed」は、世界初の3D印刷による銃をつくり上げた。
5月6日(米国時間)の早朝にウェブにアップロードされた動画では、グループの創設者であるコーディ・ウィルソンが、「Liberator」と名付けた武器を1発発射して見せている。引き金を引くと、この印刷可能な拳銃は反動で後方に少し跳ね返るとともに、38口径の弾丸が大きな銃声とともに発射される。
Defense Distributedはインターネットを媒体にした武器の開発と情報提供を目指す団体だ。同団体は同日、サイトにダウンロード可能なブループリントも公開している。
ウィルソン氏の作業室はテキサス州オースティンにある。小さな作業室の大部分は、Stratasys社製の3Dプリンター「Dimension SST」で占められている。8,000ドルで中古を購入したものだ。
「ほぼ2カ月間かけて銃身のテストを行い、適切に機能する銃身とABSを使った」とウィルソン氏は述べる。ABSとはABS樹脂のことで、プリンターで使われる熱可塑性材料の種類だ(銃身が熱で溶けるのがいちばんの問題で、この解決に時間がかかったという。5~6弾を撃てるようにするのが目標だという)。
一方、5月5日にはニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員が、3D印刷で作製した拳銃の禁止を求めた。
シューマー上院議員は5日の会見で、「プラスティックでつくった拳銃は、空港やスポーツ行事で金属探知機による検知できない」と話した。「この銃の金属部品は小さな撃針だけだ。これでは小さすぎて、たとえば空港を通過するときでも金属探知機で検出されない」
さらにシューマー上院議員は、空港の安全対策である金属探知機を回避できる銃を禁じた1988年の「検知されない銃器法(Undetectable Firearms Act)」を改正し、印刷可能な銃の弾倉を含めることも提案している。Defense Distributedは2012年、同法への違反を理由として3Dプリンターメーカーからレンタル契約を停止された(日本語版記事)が、その後、連邦から火器製造ライセンスを得ている(同法は、火器製造ライセンスを持つものがモデルや試作品としてプラスティック製品を作ることは禁じていない)。