ポジティブ病の国、アメリカ バーバラ・エーレンライク 書評から きっかけは、著者が乳がんの治療中に出会ったがん患者のコミュニティ活動の中で、不安や絶望感を持つことが「ネガティブ」だと責められ、がんを克服できなかった患者が「敗者」と決めつけられることに抱いた疑問だという。米国社会に深く根付いた楽観主義の系譜。それは、ポジティブ思考で病気が治り願望が現実化すると主張する疑似科学を生む傍ら、ビジネス本の出版や企業向けの講演で利益を上げる一つの産業ともなり、さらに一部のキリスト教のセクトとも結びついて宗教化・
ポジティブ病の国、アメリカ バーバラ・エーレンライク 書評から きっかけは、著者が乳がんの治療中に出会ったがん患者のコミュニティ活動の中で、不安や絶望感を持つことが「ネガティブ」だと責められ、がんを克服できなかった患者が … Read more ポジティブ病の国、アメリカ バーバラ・エーレンライク 書評から きっかけは、著者が乳がんの治療中に出会ったがん患者のコミュニティ活動の中で、不安や絶望感を持つことが「ネガティブ」だと責められ、がんを克服できなかった患者が「敗者」と決めつけられることに抱いた疑問だという。米国社会に深く根付いた楽観主義の系譜。それは、ポジティブ思考で病気が治り願望が現実化すると主張する疑似科学を生む傍ら、ビジネス本の出版や企業向けの講演で利益を上げる一つの産業ともなり、さらに一部のキリスト教のセクトとも結びついて宗教化・