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大事を思ひ立たん人は、去り難く、心にかからん事の本意を遂げずして、さながら捨つべきなり。「しばし。この事果てて」、「同じくは、かの事沙汰し置きて」、「しかしかの事、人の嘲りやあらん。行末(ゆくすえ)難なくしたためまうけて」、「年来(としごろ)もあればこそあれ、その事待たん、程あらじ。物騒がしからぬやうに」など思はんには、え去らぬ事のみいとど重なりて、事の尽くる限りもなく、思ひ立つ日もあるべからず。おほやう、人を見るに、少し心あるきはは、皆、このあらましにてぞ一期は過ぐめる。 近き火などに逃ぐる人は、「

大事を思ひ立たん人は、去り難く、心にかからん事の本意を遂げずして、さながら捨つべきなり。「しばし。この事果てて」、「同じくは、かの事沙汰し置きて」、「しかしかの事、人の嘲りやあらん。行末(ゆくすえ)難なくしたためまうけて」、「年来(としごろ...
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つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ。 世に従へば、心、外の塵に奪はれて惑ひ易く、人に交れば、言葉、よその聞きに随ひて、さながら、心にあらず。人に戯れ、物に争ひ、一度は恨み、一度は喜ぶ。その事、定まれる事なし。分別みだりに起りて、得失止む時なし。惑ひの上に酔へり。酔ひの中に夢をなす。走りて急がはしく、ほれて忘れたる事、人皆かくの如し。 未だ、まことの道を知らずとも、縁を離れて身を閑かにし、事にあづからずして心を安くせんこそ、しばらく楽しぶとも言ひつべけ

つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ。 世に従へば、心、外の塵に奪はれて惑ひ易く、人に交れば、言葉、よその聞きに随ひて、さながら、心にあらず。人に戯れ、物に争ひ、一度は恨み、一度は喜ぶ。その事、...
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蟻の如くに集まりて、東西に急ぎ、南北に走る人、高きあり、賤しきあり。老いたるあり、若きあり。行く所あり、帰る家あり。夕に寝ねて、朝に起る。いとなむ所何事ぞや。生を貪り、利を求めて、止む時なし。 身を養ひて、何事をか待つ。期する処、ただ、老と死とにあり。その来る事速やかにして、念々の間に止らず。これを待つ間、何の楽しびかあらん。惑へる者は、これを恐れず。名利に溺れて、先途の近き事を顧みねばなり。愚かなる人は、また、これを悲しぶ。常住ならんことを思ひて、変化の理を知らねばなり。第74段:徒然草 ーーーーー

蟻の如くに集まりて、東西に急ぎ、南北に走る人、高きあり、賤しきあり。老いたるあり、若きあり。行く所あり、帰る家あり。夕に寝ねて、朝に起る。いとなむ所何事ぞや。生を貪り、利を求めて、止む時なし。 身を養ひて、何事をか待つ。期する処、ただ、老と...
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世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くは皆虚言なり。 あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔りぬれば、言ひたきままに語りなして、筆にも書き止めぬれば、やがて定まりぬ。道々の者の上手のいみじき事など、かたくななる人の、その道知らぬは、そぞろに、神の如くに言へども、道知れる人は、さらに、信も起さず。音に聞くと見る時とは、何事も変るものなり。 かつあらはるるをも顧みず、口に任せて言ひ散らすは、やがて、浮きたることと聞ゆ。また、我もまことしからずは思ひながら、人の言ひしままに、鼻

世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くは皆虚言なり。 あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔りぬれば、言ひたきままに語りなして、筆にも書き止めぬれば、やがて定まりぬ。道々の者の上手のいみじき事など、かたくななる人の...
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賤しげなる物、居たるあたりに調度の多き。硯に筆の多き。持仏堂に仏の多き。前栽に石・草木の多き。家の内に子孫の多き。人にあひて詞の多き。願文に作善多く書き載せたる。 多くて見苦しからぬは、文車の文。塵塚の塵。第72段:徒然草 ーーーーー 卑しくて下品に見えるものは、座っている周囲に道具が多いこと。硯に筆が多く入っていること。寺院の持仏堂に仏像が多いこと。庭に石や植木が多いこと。家の中に子・孫が多いこと。人に会った時に言葉が多いこと。神仏に祈願する文書に、善行を為す方法(造寺・造仏・写経・布施・禁欲など)を

賤しげなる物、居たるあたりに調度の多き。硯に筆の多き。持仏堂に仏の多き。前栽に石・草木の多き。家の内に子孫の多き。人にあひて詞の多き。願文に作善多く書き載せたる。多くて見苦しからぬは、文車の文。塵塚の塵。第72段:徒然草ーーーーー卑しくて下...
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第77段、徒然草:世中に、その比、人のもてあつかひぐさに言ひ合へる事、いろふべきにはあらぬ人の、よく案内知りて、人にも語り聞かせ、問ひ聞きたるこそ、うけられね。ことに、片ほとりなる聖法師などぞ、世の人の上は、我が如く尋ね聞き、いかでかばかりは知りけんと覚ゆるまで、言ひ散らすめる。 その頃、世の中に、人が世間話(噂話)の話題として言い合っていることについて、そういった噂話に関わるべきではない人が、よくその内情を知っていて、人に語り聞かせているのは、どうにも納得できない。特に、山奥に引きこもっているはずの法

第77段、徒然草:世中に、その比、人のもてあつかひぐさに言ひ合へる事、いろふべきにはあらぬ人の、よく案内知りて、人にも語り聞かせ、問ひ聞きたるこそ、うけられね。ことに、片ほとりなる聖法師などぞ、世の人の上は、我が如く尋ね聞き、いかでかばかり...
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“お父さんが落ち込んでいたので、どうしたの?と聞くと「会社でミスをした社員に注意するとき『でもパパはな』って家と間違えちゃって、みんなに笑われたんだ」と言うので私も笑っちゃった。”

“お父さんが落ち込んでいたので、どうしたの?と聞くと「会社でミスをした社員に注意するとき『でもパパはな』って家と間違えちゃって、みんなに笑われたんだ」と言うので私も笑っちゃった。”
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“ 科学者たちは、意思決定をしている人間の脳をスキャンすることで、(職場でしばしば起こるように)ストレスないし感情が絡むと人間の思考パターンが変化することを発見した。心が落ち着いていると、脳の前頭葉は、ゆっくりとした理論的な思考を導く。これは「冷たい認知」と呼ばれる。しかし、ストレスや怒り(そして愛情さえもそうだ)によって興奮していると、感情に突き動かされた辺縁系と扁桃体(へんとうたいによって、とっさの衝動的な「熱い認知」の判断が下される。辺縁系と扁桃体が、より理論的な前頭葉によって処理され始める前に情報

“科学者たちは、意思決定をしている人間の脳をスキャンすることで、(職場でしばしば起こるように)ストレスないし感情が絡むと人間の思考パターンが変化することを発見した。心が落ち着いていると、脳の前頭葉は、ゆっくりとした理論的な思考を導く。これは...
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“ラッパーの死因の半分以上は他殺”

“ラッパーの死因の半分以上は他殺”「データ上ではHIPHOPで生きるということは、軍人よりも職業的危険性が大きいということを指しています。戦争で兵士の半分が死ぬということはないですからね」
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“生きることに直接関係のないこと──人生の意味とか、愛の正体とか、世界の仕組みとか──について悩むのは、中世とかだと貴族階級だけの特権だったらしい。”

“生きることに直接関係のないこと──人生の意味とか、愛の正体とか、世界の仕組みとか──について悩むのは、中世とかだと貴族階級だけの特権だったらしい。”