日本にとっての沖縄が、アメリカにとっての日本という位置づけだからだ

日本が表立って戦争できる国になることについては
アメリカの弱体化の結果と思えるのだが

アメリカは日本をこれまで上手に操作できた
市民の無差別焼夷弾殺人と二度に渡る一般市民への原爆使用により
無条件降伏にまで追い込んで
そのあとは軍を持たないという革新的画期的な未来型憲法と、裏でのアメリカからの操縦を確立し
ロシア戦争以来の借金を返還させるために労働を押し付ける
表向きは所得倍増政策である
勤勉な国民だとか言っておけばいい

途中で対共産主義勢力のために多少の方針変更はあったけれども
日本が「不沈空母」であることは変わらない

アメリカとしては、他国の支配の方式として、イギリス式植民地支配に代わるスタイルを
いくつか試みた中で、うまくいったものと日本方式を考えていて、
その後も、いくつか戦争をして、同じように大量殺戮、無条件降伏、民主主義を装った裏からの支配、
ということを考えたのだが、どの地域も、無条件降伏などしなかったわけだ

資本主義というものは新しい植民地がないと旨味がないらしいので
アメリカもだんだん行き詰っていて
あとのことはよく見通しも立たないけれども
とりあえず中国とのことを考えると、日本と中国を喧嘩させておいて、
アメリカは両者の良心的な友人という立場をとりたいらしい

中東で平和維持軍の段階になったら日本にやって欲しいとか言っているが
やりたがるはずはないだろう
それでもぬけぬけといえるのは
日本にとっての沖縄が、アメリカにとっての日本という位置づけだからだ

アメリカにとって、日本は政治家支配とマスコミ支配、そして選挙支配と民衆支配の成功例なのだろう
それを永続させることにも関心があるのだろうが
いまはそれよりも中国とどのような関係を築くかが問題なのだろう
その観点から、アメリカと日本の関係が、日本と沖縄の関係と、フラクタルなもの、
つまり縮小反復構造にしろとアメリカが日本に無理難題を言ったら、
日本がアメリカに同じようなことをされるのだと承知していながら、
日本は沖縄に対してむごい仕打ちをしているのである
多分、アメリカの人たちは「ああ、この国の民主主義は偽物のままだった、そして流産してしまったのだ」と考えているのではないだろうか
そして、日本国が沖縄を圧殺しているのと同じように、アメリカが日本国を圧殺するとして、
たいして文句も言わないだろうと思い、そしてコントロールしきれると思っているのだろう

嫌だったら沖縄から本土に引っ越しすればいいし、
嫌だったら日本からアメリカにでもカナダにでも引っ越しすればいいだろうという程度に思っているか
そんなに嫌ではないからそこにいて働き続けるのだろう程度に思っているか