“バートランド・ラッセルとアルベルト・アインシュタインがラッセル・アインシュタイン宣言を発表したのは1955年のことだった。 …… この宣言によって実際に水爆と原爆の製造が止まると思っていたかというと、口には出さないが、11人全員が「多分、無理だろう」と考えていたと思います。 実際、この宣言の3カ月後にこの世を去ることになるアインシュタインは、 「理性が禁止を命じても、それでも科学者の手は動くだろう」と述べたという。 人間の科学的知性は「そこに面白いことがあればやってしまう」という、豚が死の罠だと知って

“バートランド・ラッセルとアルベルト・アインシュタインがラッセル・アインシュタイン宣言を発表したのは1955年のことだった。
……
この宣言によって実際に水爆と原爆の製造が止まると思っていたかというと、口には出さないが、11人全員が「多分、無理だろう」と考えていたと思います。
実際、この宣言の3カ月後にこの世を去ることになるアインシュタインは、
「理性が禁止を命じても、それでも科学者の手は動くだろう」と述べたという。
人間の科学的知性は「そこに面白いことがあればやってしまう」という、豚が死の罠だと知っていても食べ物に手をだしてしまうのとまるで変わらない、理性よりも強い好奇心によって支配されているので、人間としての理性が「やってはダメだ」と述べていても、科学人としての魂は、手を動かしてしまう。
手が理性をひきずって、全人類が破滅に導かれるような兵器ですらつくってしまう。”

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たしかにそうだろうと思う。
人類の歴史が証明している。