図1
図2
現在症で比較する限り、バイポーラー、ユニポーラー、シゾフレニーの
それぞれは対等であり、
どれが優先するというものでもないだろうと思う
そこでそれぞれの程度に応じてシゾアフェクティブも含めて診断することになる
そのあとで、参考として、
家族歴、経過、薬剤反応性などが記載される
経過は、エピソーディック、慢性持続性、慢性持続性崩壊性、循環性、ラピッド・サイクリングなどの類型がある
昔はシゾフレニーのほうが「深い病理」と考えられたので
紛らわしい状態で重なりがあるときには
シゾフレニーが優先された
最近のDSMIVではシゾアフェクティブを立てておきつつも、
精神病性気分障害という項目を立てて、
気分障害の一部として扱いたいという感じらしい
これは気分障害優先というほどではなくて
気分障害とシゾフレニーを5分5分程度に見ようという態度に思える
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バイポーラーとモノポーラーの問題についても、
理論としてはもちろん一括して考えて
モノポーラーはバイポーラーの一類型としたほうがいいのだけれども
実際に遺伝研究で
バイポーラーとモノポーラーの独立性が言われているので
やはり分離しておかないといけないようだ
しかしながら
すべてのモノポーラーがバイポーラーと独立というのではないだろうと思う
モノポーラーの中には
バイポーラーと連続しているものもあり
一部はバイポーラーと独立したものであり
さらには一部はシゾフレニーと連続したものである
というのが最もありそうな推定である(すべての可能性があるというのだから至極当たり前だが)
こんな感じだと、シゾフレニーのほうが基底にあるというのは
理解されるのではないかと思う
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シゾフレニーが基底にあり
感情などはその上に乗っているものだというのは
日々の臨床では当然だと思うのだけれども
ではそんな根拠がどこにあるのかとなれば
なんとも難しい
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それが同じ平面に並ぶというか
例えば山で言えばこんな感じ
しっくりこないです
やっぱり違うと思う
シゾフレニーは慢性崩壊性に進行する病気であって
気分障害とは比較にならない
気分障害も重症例があるのだけれども
それはわれわれが通常話している気分障害と違うものではないかという気もする
図1と図2に
経過の分類、エピソーディック、慢性持続性、慢性持続性崩壊性、循環性、ラピッド・サイクリングなどをクロスさせることになる
エレガントじゃないね