クアトロ・ラガッツィ (上)(下) 天正少年使節と世界帝国 若桑 みどり

クアトロ・ラガッツィ (上)(下) 天正少年使節と世界帝国
若桑 みどり  

"筆者によれば、この世紀(二十一世紀)は、十六世紀にはじまる、世界を支配する欧米の強力な力と、これと拮抗する異なった宗教と文化の抗争が最終局面を迎える世紀になるだろう。人類は異なった文化のあいだの平和共存の叡智を見いだすことができるだろうか。それとも争い続けるのだろうか? それこそはこの本の真のテーマなのである。"

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欧米の強力な力の源泉は
ひとつはキリスト教、
ひとつは民主主義、自由、平等、人権、市場主義
ひとつは自然科学

この中で自然科学が真の意味で普遍性を持つと思われるが
それとセットになる形でキリスト教、民主主義、自由、平等、人権、市場主義などが
「布教」されていると思う。
そしてそれらが包括的に真理であることを自然科学の普遍的正しさが証明しているかに見えている

しかしよく考えてみるとそのようなことはないのであって、
セットで布教されることの不合理をもう一度考えて見る必要があるだろう