農業で生きる人の倫理は、
よく働いて、出費は抑え、次のシーズンの投資に向けるというもので
勤勉と節約が基本だったと思う
一方、
商業で生きる人の場合は、
自分でもたくさん儲けるけれども、
他人の商売を応援するためにも、たくさんお金を使ってあげることが、
商売の世界で共存共栄を築くことになる
だから、節約は良いことではないというになる
漁業は、昔は保存ができなかったから、大量の時にはいっぺんに使い切る習慣があった
しかし現在は保存ができるので、大量の日にも、保存して、節約しながら、生活するのが有利だろうと思う
日本は今全体に内需の増大が求められているのだが、
基本生活材で内需を増大させるのはもう難しいだろう
とくに日本人の大多数を占める高齢者にとっては、新技術などはあまり興味のないものだろうと思う
いまと同じものが安く買えれば、それは得だと判断するだろう
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年金生活者は基本的に農業者と同じ心理構造だろう
一方、日本全体としては、商業国家として内需を振興するということになっているので、
ここには矛盾がある
蓄財なんて良くないことだ、と考えるようになればいい
おとなり近所の商売を助けるためにも、
使ったものは全部使うくらいの気持ちで行こうと考えられれば
内需中心の商業国家になると思う