(1)ベンゾジアゼピンはやめて抗うつ薬に
という時代から
(2)SSRIやSNRIがあるけれども大切なのは気分安定薬だろう
という流れは理解できるのだが
その前提として
単極性障害と双極性障害の鑑別ができないといけない
ポイントは躁病エピソード、軽躁病エピソード、混合性エピソードの把握にある
しかし
東京やニューヨークのような場所だと
多少躁病でもいいから
ときどきすごいことをやってくれというような要求はあると思う
普段は多少迷惑でもいいから
ここぞと言うときにすごいことをしてくれ
という要求はあって
それには双極性タイプが案外ぴったりなんだろうと思う
たとえば会社同士で交渉をするときとか
プレゼンをぶつけるときに
会社内の躁状態傾向の人を集めてぶつければ強い
躁状態はずっとは続かないでやがてうつ病になる
そうすると会社としては
その人を後ろに配置して
前面には現在躁状態という人を並べればいい
問題は相手の会社も同じように躁状態の人を選抜しているはずで
要求は徐々にエスカレートするだろうという点である
そんなことも背景にあり
問題は
躁病タイプの問題が見えなくなってしまうことである
軽躁病の場合は
職業でも対人関係でも
特に支障はなく、主観的にはむしろ絶好調なのだから
厄介である
これが地縁血縁が濃い農村社会とかならば
病像の把握として有利な点もあると思うのだ
何かに秀でてとても優秀という場合
往々にして双極性障害または双極性特性を持つわけだから
そこをどの程度病理として見るかは簡単な問題ではない
Bipolarity と名付けて スペクトラムとして
双極性の傾向を考える
昔で言う
精力性とか強力性、stheincの問題
それもわかりにくい例もあって
難しい