不機嫌な爽快気分

dysphoric manie という言葉は
manieを学術用語として拡張して捉えているので不自然さはないのだが
日常語彙の範囲で言うと
不機嫌な爽快気分ということで
意味が分からないことになる

昔から言われるのは
dysphoric という場合
単に機嫌が良い悪いではなくて
状況に即した気分変動なのかどうかという部分が言われる
当然不機嫌になるべき状況ならば不機嫌になるのが普通なのであって
その場合に上機嫌でいるのもおかしいし
上機嫌になって当然の場面で不機嫌になっているのは
やはり少し納得しにくいところだ

そのような意味で状況に即した気分というものを判定していて
何でもかんでも不機嫌だけを見ているのでもない

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気分の同調性は人間としての本能で
これが音楽の起源だろうと思う

人間が集団ではなく、たった一人で何が出来るかというと
大変弱いものだと思う
集団で協調して動けるから氷河期なども生き残ってきたのだろう

前を歩いている人がリズミカルに動いていると自然にその動きに同調してしまう
コンサートホールで拍手が始まると自然に同調して拍手する

もちろん同調できない個体もあるわけで
ある場面ではそれを病気と認定したりもする