“日本では今、マンガ文化がすごく強いですよね。マンガくらいしか成長分野がないというくらいに。映画ももう原作は全部マンガです。若い人たちはマンガくらいしか読まないし、文学とか全然読まない訳です。そうやってマンガだけを読んで育った人が見る側もほとんどなので、ものすごく子供っぽくなっている感じはします。一方でとにかく予算が出ないです。日本の映画の悲しいところは、中国にも韓国にもインドにも売れないということです。日本国内だけの販売なので、例えば1億円レベルの映画を作ると元は絶対取れません。もう500万とか2千万くらいで撮るしかないのです。インディーズの若手に奥秀太郎という心ある良い監督がいますが、彼なんかも500万とかで撮っていると言っていました。”