早稲田大学での博士の粗製乱造が問題になっているのだが
国の方針として博士を増やせということになって予算も付いているので
増やさないといけない
しかし優秀な人は少子化で減少しているわけで矛盾がある
決定要素は入学後の教育ではなく、入学試験で優秀な人材を確保することなのだが簡単ではない
入学後の教育は大切なのだけれども
お互い知り合いになり師弟関係と言っても人間関係だから
厳しくしていれば伸びるというものでもないし
限度もあるし、だんだんなあなあになりぐだぐだになり最後にはどうでも良くなる
そこはきちんとするぞなんて言って厳しくすれば教務からクレームが付いて
落第ばっかりだと困る、何とか通せとか言われる、学費を納入させて卒業させるのが仕事だから仕方がない
医師や薬剤師のように国家試験があるとなあなあではすまないが
内部だけで完結する評価だといい加減はいい加減である
その中で悪い評価を与えられるということは要するに対人関係が下手くそだということになるのだろう
何年も一緒に過ごしていればなあなあになってしまうものなのだから
それよりも情実の入らない入学試験をしたほうがいいというのが古来からの知恵であった
しかし最近は入学試験の多様化とかでごまかし
実際は入学試験の受験料収入を当てにしている面もある
医学部がなくて看護学部とかパラメディカルの学部しかないのに
お医者さんを教授として大量採用する学校があるが
理事長によると教授、准教授などという肩書にすれば医師よりも給料が安く済むので
病院経営よりも学校法人経営のほうがいいそうだ
それよれもなによりも
少子化なのに博士を増やせと言い
博士だらけ教授だらけの世の中になり有り難みがない
就職できないから博士課程に行くというのが現実で
これでは国家予算の使い方として間違っているだろう
少子化なのに博士を増やせというのは
オリンピックだからメダリストを増やせというのと同じような話なのだろうか
すると競技人口が少ないような競技をターゲットにして
さらに客観的タイムではなく審判による主観的評価で決めるような競技がさかんになるのだろう
アホな話である
そんなこともあってアジア系留学生が増加しているのだが
それでいいものかね