私の場合は構成主義的自由意志論と言ってもいい立場だろう
もともと自由意志などは存在しないのであって
それを存在していると錯覚するところが脳のからくりである
それは脳の現実シミュレーション機能であり
小脳の働きと似たところがあるが
さらに精密に現実を写しとる
小脳では概念化というものがないが
大脳では概念化して世界を内在化しシミュレーションする
ーー
自由意志の錯覚が存在する場合、人間にとっての健康状態である
自由意志の錯覚が失われて、自由意志はないと認識するとき、それは
「自我障害」といわれるものになる
自己の同一性の問題とか
自己と他者の区別の問題とかが苦しみの元になる
ーーー
自我障害をたくさん並べてみて、
構成主義的自由意志論に従い、
内部シミュレーション回路からと外部現実回路からとの信号の比較をして
どちらがどれだけ速く、判定部分に到着するかを考えて、分類することが出来る
自生思考–強迫体験–させられ体験・幻聴
幻聴は声が聴こえることが問題ではなく、声が外部のものと知覚されることが問題である
これは信号の遅れで説明できるのでやはりさせられ体験のひとつである