“卒中などで脳の一部が壊れると、文字が読めなくなる「読字障害」が出ることがあります。英語圏の人はまったく文字が読めなくなるけど、日本人の場合、漢字が読めない人とカナが読めない人の二通りに分かれます。日本人の脳の中で「漢字を読む部位」と「カナを読む部位」が別々だからです。”
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その結果、衝撃波の作用点では、脳細胞のイオンバランスが崩れた“過興奮状態”となり、それが波のように毎分数ミリメートルの速さで脳内に拡がる現象(拡延性脱分極)がみられた。その波の拡がりに伴い、最初の数分間は脳血管が拡張して高酸素状態となり、その後一転して、脳血管が収縮して酸欠状態(低酸素血症)となって、1時間から数時間にわたって続いた。コンピュータ解析の結果、この現象によって、血中の酸素量は正常時より最大40%低下することが分かった。
研究グループによれば、このような現象は脳に出血や組織損傷(挫傷)を生じなくても、衝撃波の刺激のみで発生する。長時間の酸欠状態は脳細胞に異変を生じさせ、脳機能障害を引き起こす可能性があることから、「拡延性脱分極とそれに伴う低酸素状態をコントロールすることが、頭部外傷患者の治療のために重要だ」と述べている。研究成果は、爆発が生体に及ぼす傷害の予防や治療の研究に貢献するものと期待されるという。
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ニュース – 科学&宇宙 – “爆発衝撃波”の脳影響を解明