猫は自分に楽なように生きていて
嫌なことは嫌だと決めて
単独行動も平気だ
それは人間ならばいだきそうな欲望の、かなり部分を捨てているからだと思う
孤独の中での静かな生活
我慢すればいいだけなら我慢してしまう
この場所にいてつらければ
ここを改善するよりは
他に行く
それだけのことだ
いまここにない快楽を空想して、それが得られないからと苦しむこともない
目の前に快楽があるならばその快楽を楽しむだけである
与えられた幸運は楽しむが
与えられない幸運を恨むこともない
生き物として当然のことではないかと思う